介護保険が使える老人ホーム。特別養護老人ホームとは?費用は?

これまでデイサービス、訪問介護、介護用品レンタルなどご自宅での生活を継続するために必要な介護保険サービスをご紹介してきました。

本日は介護施設いわゆる「老人ホーム」のサービス内容をご紹介していきます。

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3つの老人ホームがある

公的介護保険サービスでは3つの老人ホームを利用することができます。
①特別養護老人ホーム
②介護老人保健施設
③介護療養型医療施設

どの老人ホームも自宅から離れ寝泊まりしながら介護福祉士や看護師など国家資格を有する介護スタッフによる介護サービスを受けることができます。

しかしそれぞれ特徴が違います。
介護を必要とする方やご自宅で介護を担うご家族の状況により使い分けることが大切です。

今回は特別養護老人ホームについてわかりやすくサービスの内容や費用をご説明させていただきます。

老人ホームはどこもいっぱい!?

皆さんはテレビなどで
「老人ホームに入るためには何年も待たなければならない」
「老人ホームはいつも満員」などの情報を聞いたことがありませんか。

厚生労働省の平成29年3月のデータによれば29万人を超すご老人が特別養護老人ホームに入居申し込みをしていながら、ご自宅で待機となっています。

行政から入居費の補助が受けられる!?

特別養護老人ホームはなかなか入れない介護施設の代表格です。
それではなぜ特別養護老人ホームに入居希望が殺到するのかと言うと、まず亡くなるまで永続的に住むことができること。

もう1点は入居を希望するご老人の所得に応じて区市町村から利用料の補助が受けられる点が人気の理由です。

例えば住民税非課税世帯のご老人が特別養護老人ホームに入居する場合、あとで区市町村から老人ホームへ支払った金額の一部が払い戻しされるということです。

息子さんや娘さんからすれば仕事や家庭の事情により、亡くなるまで介護環境の整った老人ホームに自分の親を預けたいと思う方が多いようです。また区市町村から金銭的補助を受けられるのも魅力的です。

寝泊まりするお部屋の内容により料金が変わる

特別養護老人ホームに限らず公的介護保険が使える老人ホームには複数タイプのお部屋が準備されています。
①個室
②多床室 があります

個室 1人~2人部屋 料金高め
多床室 4人部屋 料金低め

サービス内容は?

サービス内容は、おむつ交換やトイレ誘導・お風呂介助・着替え介助・調理や食事摂取介助・車椅子からベッドの移動介助・夜間の見守り・口腔ケア(歯磨きなど)・リハビリやレクリエーションなど24時間を通してトータルに介護サービスを受けることができます。

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実は施設に入るための順番がある!

冒頭でもご説明しましたが特別養護老人ホームはすぐに入居することが難しい傾向にあるため、入居予約の手続きを早めにしておくことをおすすめします。また入居予約をしても実際に呼ばれるためにはある決められたルールがあります。

それは最も重い介護ランクである要介護5(寝たきりに相当)の介護認定を受けているご老人から呼ばれることが一般的です。その次に要介護4、要介護3という順番になります。

これは体が動かない程度が重い人ほどご自宅での生活に不便が生じているため、そのような方々を優先して老人ホームに入居していただくことが予定されているのです。

介護認定のランクが低い要介護1、要介護2などのご老人は比較的体の動く程度が保持されているため、すぐに老人ホームではなくご自宅で介護サービスを受けながら生活してほしいという行政の考えもあります。

いちど特別養護老人ホームに入居したとしてもご自宅へ数日外泊することもできますし、特別養護老人ホームを退去してご自宅に戻ることも可能です※実態は一度入居したらそのまま施設の中で生活をする方が多いです。

医療行為はどこまで可能?

医療行為については、特別養護老人ホームの中に正看護師や准看護師が配置されていますので、熱が出たときの対応や薬の管理・血圧や体温測定・患部への軟膏塗布など一般的な医療行為を受けることができます。

また上記に上げた医療行為の他に、胃ろう管理・吸引・在宅酸素療法・インスリン注射・人工肛門管理・尿カテーテル管理なども対応可能な老人ホームが多いです※医療行為の対応の可否は実際にお電話をして確認ください。

体調悪化時は特別養護老人ホームに医師は常駐しておらず老人ホームと提携している医療機関に受診することとなります。病院への送り迎えは老人ホーム職員が対応することができます。もちろんご家族が病院に連れていくことも可能です。

料金は?

その内容は従来型個室に要介護3の方が入居したと過程した場合
1日に基本料金719円、居住費1,150円、食費1,380円(国が示した標準的な額)となっております。

すなわち1日の合計費用は719円+1,150円+1,380円=3,249円、これに30日を掛けると3,249円×30日=97,470円となります、多くの特別養護老人ホームはこれに介護保険加算や管理費、レクリエーション費などを別途追加しておりますので約10万円~11万円前後の費用が毎月必要となります。

●要介護4の方の場合12万円から13万円程度
●要介護5の方の場合14万円から15万円程度 となります。

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最後に

自分の親を介護施設に入れることに抵抗感を示す方もいます。このことは各ご家庭のお考えです。
私の経験から同居生活を送る親と子は喧嘩や言い争いをすることも少なくありません。

最近の報道では介護者が日々の介護ストレスから自身の親に対し暴力や暴言、最悪の場合命を奪う事案さえ発生しています。

介護を担う子供たちが自分の仕事や家庭の事をしながら、さらに介護も担うわけです。想像を絶する負担に悩まされるケースが多々あります。

そのようなご家庭が親を老人ホームに預けると決断したとき、親と子の間に一定の距離感が生まれ子供たちは介護疲労から開放されることができます。

距離感を持てたことで親と子の関係性も修復し、休日には老人ホームに母親や父親の好物を持って出かけるなど関係性が改善する場面も見てきました。

老人ホームに「入れる」「入れない」は親子でよく話し合いを重ねることが必要ですが、老人ホームに入ることで親子関係が良好になるケースもまたあります。

各家庭の生活スタイルに合わせて、ご自宅で見る介護も正解、老人ホームに移す介護も正解なのです。

介護はゴールの見えない持久走のようなもの。とにかく「頑張りすぎない介護」を第1にしてくださいね。

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