ケアマネージャーとは?探し方は?

みなさんケアマネージャーという専門職をご存知ですか。
ケアマネージャーの正式名称は「介護支援専門員」といいます。

介護支援専門員は介護保険制度の要の資格と言われています。
これは医療保険制度でいうところの医師と同じポジションに位置します。

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医師とケアマネの仕事のプロセスは同じ

体調が悪い方が医療機関を受診された場合、医師は採血や採尿、触診やレントゲン、CTなどの検査を実施します。その結果病名をつきとめ、病気を治療するための薬を処方したり、手術の判断をします。様子を見るということも判断です。

そして薬を処方したり、手術を行った結果病気は治癒されたのか、検査結果は正常値に戻ったのかを確認します。そして病気が治っていなければ薬の量を変えたり、薬事態を変えたりして次のアプローチへとつなげ、アプローチとレスポンスを繰り返すのです。

医師は病気を治し介護支援専門員はご老人の不便な生活を治す

介護支援専門員も同じです。加齢により体が不自由となり日常生活に不便さがあちらこちらに生まれます。それに対し身体機能や認知機能、栄養状態や意欲の度合い、一人暮らしか同居か、集団生活を好むか苦手か、金銭事情など多角的視点を客観的データとして集め、今ご老人の置かれている状況を7つの次元で評価します(私の推奨)。

そして日常生活の不便さを治すために訪問介護・通所介護・福祉用具貸与・訪問看護・訪問リハビリテーション・ショートステイなどの介護保険サービスを個別に調合し、その方にあった介護計画(ケアプラン)を処方するのです。

つまり各介護保険サービスは介護支援専門員にとってご老人の不便な日常を治療するための薬なのです。

医師の処方箋がなければ薬は手に入りません。また介護支援専門員が介護計画(ケアプラン)を処方しなければ各介護保険サービスは利用することができません。

そして介護計画として処方した個別に組み合わせた介護保険サービスが、ご老人の日常の課題を解消できているのか、毎月ご老人宅を訪問しチェックするのです。このことをモニタリングというます(みなさんのお宅にも毎月訪問することになります)。

モニタリングで日常の生活が好転していないと判断した場合、再度介護保険サービスの調合を変更し、再度ケアプランを処方するのです(アプローチとレスポンスの繰り返し)

医師と介護支援専門員の仕事のプロセスは一緒ですね。医師や介護支援専門員が決定しなければ薬も治療も介護保険サービスも利用できません。両者の手中に社会保障費という税金を動かす強力な権限が付与されているのです。

ケアマネージャーの探し方は?

ケアマネージャーをお探しになる場合、コンタクトを取るために1番早い方法は区市町村の介護保険の窓口に電話をしてください。または窓口まで出向き紹介してもらう方法があります。

ケアマネージャーは各地域に「居宅介護支援事業所〇〇」という事業所名で仕事をしています。

ケアマネージャーの費用は?

現在(平成30年)ケアマネージャーに仕事を依頼しても費用は0円です。これは介護保険制度という法律で決まっており、お住まいの区市町村がご老人に変わって全額をケアマネージャー事業所に支払ってくれます。

お気軽にご利用ください。

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良いケアマネと悪いケアマネの見分け方

ケアマネージャーは試験(最近の合格率は15%前後)に合格して突然ケアマネージャーになれる訳ではありません。

基礎資格といってケアマネージャー試験を受ける前に現場で5年、介護福祉士や社会福祉士、看護師など実務経験を有している必要があります。

つまりケアマネージャーの基礎資格が介護系であるケアマネージャーは介護の知識や技術に長けていますが、医療の知識などが劣ることがあります。

一方でケアマネージャーの基礎資格が看護系である場合、看護の知識や技術は長けていますが、介護の技能が弱いことがあります。

ご老人の生活の課題が介護に起因するものなのか、医療に起因するものなのかによって得意不得意な領域がでてきますのでこのことをまず抑えておきましょう。

二流三流のケアマネージャーとは?

お医者さんの世界にもやぶ医者という言葉があります。ケアマネージャーにも同様に当たりはずれがあります。

ケアマネージャーが使用する薬(各介護保険サービス)には様々な種類がありますが、大きく分けると人が介入するサービスと物が介入するサービスがあります。

ご自宅を訪問するホームヘルパーや昼間に通うデイサービスなどはオムツ交換や入浴介助など人から介護を受けます。

物の介入サービスとは福祉用具レンタルのこと。車いすや手すり・杖・介護ベットなどをレンタルで借りて自宅で使用し不便な日常を治療しようとします。

人が介入する介護保険サービスの場合いくつかデメリットがあります。

①福祉用具レンタルよりも月の費用がかかる。
②密室というご自宅内でご老人にいやみを言ったり虐待、ご自宅にある金品の窃盗などのリスクがある。
③ホームヘルパーなどの都合により訪問時間が突然変わってしまいスケジュール変更を余儀なくされる。
④相性の合う合わないがある。

「福祉用具レンタルのメリット」

①月の介護費用が抑えられる
※介護認定が下りればレンタル費用は1割~3割負担ですみますので車いすは機種にもよりますが月額費用負担は500円程度です。介護ベットも購入となれば20万~30万程度かかりますが、レンタルなら月額2,000円程度ですみレンタルですので必要なくなったら返却できます。
②人の介入はありませんので虐待などのトラブルもありません。
③突然の訪問時間の変更もありません。台風でも大雪でも確実にご家庭の中で介護力となります。
④無論、相性など余分な気をつかうこともありません。ご老人やご家族によっては赤の他人が自宅の中に入ることに抵抗を示す方さえいます。

一流のケアマネージャーはまずご自宅の中の環境を強化しご老人の今ある機能と福祉用具を融合させ、自力でトイレに行ける・自力でお風呂に入る・自力でベットから起きれるなどのご老人主体の介護計画を策定します。

誰だって自分の好きなタイミングでトイレに行きたいはずです。自分の好きなときにお風呂に入りたいはずです。赤の他人がトイレの中まで入ってきて股など見られたくないはずです。

もちろん、人の介入を否定している訳ではありません。介護計画に介護保険サービスを検討する順序があるということです。

重要なことはまずは福祉用具をレンタルしたり、住宅改修として玄関の段差解消を提案をすることが極めて重要です。ご老人やご家族の費用が抑えられるということは、それだけ枯渇している社会保障費の投入を防ぐことができるということ。

費用をかけるだけかけてご老人の不便な日常を治療することは簡単なことです。ケアマネージャーは専門職ですので限りなく低い介護費用でご老人の尊厳を守り日常の生活の質を向上させることが求められているのです。

ですので自宅訪問したケアマネージャーが福祉用具レンタルの検討から入るのか。そこを飛ばして人の介入するサービスを躊躇なく決めるのか。判断基準としてください。

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ケアマネージャーは国家資格ではない。

現在の日本のケアマネージャーは残念ですが、即座に人を介入させる介護計画を作りがちです。国は「ケアマネージャーさん。もうし訳ないですがもう少し社会のこと、税金のことを考えて仕事をしてほしい」と考えています。

ケアマネージャーという資格ができて18年。未だに看護師や介護福祉士や社会福祉士のように国家資格に格上げできていない理由がそこにあります。

薬の副作用を考慮しない

ケアマネージャーのお客さんである介護が必要なご老人。そのご老人が目の前で「日に日に食欲が落ちている」「めまいが強くなっている」「ふらつきが出ている」「意味不明な発言をしている」「湿疹が出ている」「歩けなくなった」

などの所見を確認したとき、全ての現象を「お年だからしょうがない」など考察することなく処理しているケアマネージャーが本当に多いのです。「だからもっとサービスを増やしましょう」など、ご老人やご家族の費用負担を躊躇なく行う。

正直言ってこのようなケアマネージャーは介護支援専門員証を置き現場に戻るべきです。
介護支援専門員の自己資産を運用するのなら文句はありませんが、まかり間違っても国民の税金や保険料で賄われている制度であることを忘れてはなりません。

一流のケアマネージャーはこのような所見を察知した時、まずはご自宅にあるお薬手帳を確認します。血圧を下げる薬が新たに処方されていないか。つまり降圧剤が効きすぎて低血圧となった結果めまいやふらつきが発現していると原因を突き止めようと検討します。

もし薬の増量・減量・初めて内服する薬が処方されていた場合、その薬の副作用が原因ではないかと可能性を探り、その薬を処方した主治医や担当医にご自宅での状況を刻一刻と記したFAXを1枚先生宛に流すのです。

医師といえでも解りません

もちろん医師は副作用がでないことを考慮して薬の種類や量を決定しています。しかしながら実際は飲んでみないことにはどう作用するかは解りません。

複数の薬を内服している場合、薬と薬の相性だってあります。

またご老人は長年診てもらっている先生に絶大なる信頼を寄せており、副作用を副作用と考えずただただ飲み続けてしまうのです。

先生の顔を見るだけで血圧が下がるなんてこともあります。

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取り残されるケアマネージャー

福祉用具レンタルからのケアマネジメント、薬の副作用を検討するケアマネージャー。
冒頭でこれからの日本の高齢者医療はご自宅に医療従事者が訪問する地域包括ケアシステムに移行すると話しました。

地域包括ケアシステムとは、「医療従事者やご老人の近隣住民、警察、民生委員など様々な地域資源を総動員して介護を必要としている方、認知症高齢者をご自宅で支えよう」というスローガンです。

こういった様々な資源をまとめ同じ方向に導く役割がケアマネージャーなのです。これからの社会で重責を担う専門職がケアマネージャーなのです。

そのケアマネージャーが薬や病気のことは医師や看護師にお任せ、私は解りませんでは通らなくなるのです。

ケアマネージャーも採血結果を読める必要が求められます、ケアマネージャーも薬剤の知識が求められます。客観的エビデンスに基づくケアマネジメントの展開をしなければなりません。

医師や看護師からすれば「地域資源のとりまとめがケアマネージャーなのは結構なことだけで、それならもっと医療の知識を蓄え、同じ土俵でご老人のことを協議できるレベルまできてもらわないと・・・」と考えています。

次世代の我が国の高齢者介護、介護保険制度の持続の鍵を握っているのは他でもないケアマネージャーなのです。

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